瓦礫の中の声―パレスチナとイスラエルの現実

国際問題

パレスチナにおけるイスラエル・ガザ地区・ヨルダン川西岸地区の相関図は今や壊滅的である。

鳥瞰不可の状態だ。

特に映像に露に映し出されるガザ地区の惨状から簡単に想像できる住民の姿だ。「俺たちに未来はない、あるのは喪失感だけ」と・・

飢餓と瓦礫から見えてくるのは絶望だろうか。

*地理的相関図

上記の中東地区おけるイスラエル・ガザ地区・ヨルダン川西岸地区の所在をご理解いただけると思います。

  • ガザ地区:地中海沿岸の狭い土地(東京23区ほどの広さ)、人口密度は世界屈指。
  • ヨルダン川西岸地区:イスラエルの東側に広がる丘陵地帯。入植地が点在し、分断が進む。

*ガザ地区の惨状

ガザは2007年以降、イスラム組織ハマスが支配しています。イスラエルはこれを「テロ組織」と認定し、度重なる軍事衝突が続いてきました。

  • 封鎖:イスラエルとエジプトによる陸・海・空の封鎖で、物資や人の移動が制限。
  • 瓦礫の街:住宅・学校・病院が破壊され、生活基盤が崩壊。
  • 飢餓と恐怖:人口約222万人が狭い土地に密集し、空爆の被害を直接受けやすい。
    「生き延びること自体が抵抗」という言葉が、ガザの人々の現実を象徴しています。

*ヨルダン川西岸地区との対比

西岸地区はパレスチナ自治政府が統治しています。ガザほど壊滅的ではありませんが、イスラエルの入植地が点在し、土地紛争や衝突が絶えません。

エルサレムの帰属問題もここに絡み、緊張は続いています。

*歴史的背景:なぜ争いは終わらないのか

1948年、イスラエル建国と同時に始まった「ナクバ(大惨事)」――約70万人のパレスチナ人が難民となり、故郷を失いました。

そして、その後も戦争と和平交渉が繰り返されましたが、領土問題・難民問題・宗教的聖地の帰属など、根本的な解決には至っていません。

*言葉では限界がある飢餓:映像も無残

ガザの人口密度は東京の2倍以上。もし新宿区全体が封鎖され、空爆にさらされたら――その想像だけで、ガザの人々の苦しみが少し身近に感じられるはずです。

四国サイズのイスラエルの中で、東京23区ほどのガザが「世界の火薬庫」と呼ばれる現実。

*まとめ

未来という言葉さえ失ってしまったガザ・ヨルダン川西岸地区の民は、何に失ってしまった未来を託しているのか。パレスチナを国として認める国も多々あるが、支援物資さえ届いていないのが実情だろう。

フランス・イギリス・カナダ・ポルトガル・ベルギー・ルクセンブルグがパレスチナを国家承認した。国連加盟国193カ国の約75%が承認していてもこの惨状なのだ。それゆえに、
地球上には最早正義が存在しないかとさえ思い虚無的な無常を感じてやまない。

まずは、ガザから安全を取り戻そう。子供を飢餓から守ろう。この地域に安心してボランティアが立ち入られる環境を作ろう。

この世の悪の根源は人間かもしれないが、全知全能を有するのもまた人間と信じて。

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